個性あふれる「長所」の見つけ方|心理職の就職・転職情報

長所とは何か

面接でよく聞かれる質問の1つに、「あなたの長所を教えてください」があります。ここでいう長所とは、何を指しているのでしょうか。

辞書※1によれば、長所とは、

「すぐれている点。よいところ。とりえ。美点」

とあります。

ですが、自分の良いところであれば何を答えてもよいわけではありません。例えば食品に全く関係がない企業の面接で、「私の長所はお菓子作りが上手なところです」と答えたとしたら、あまり良い効果は得られないでしょう。

この回答には「その長所を仕事にどう生かせるか」の視点がないからです。

採用側は、あなたの良いところを職場で生かしてほしいと考えています。ですので、面接で長所を答えるときは、その就職希望先に合ったものかをしっかりと考えることが必要です。

つまりこの質問では、

「あなたの特に良いところは何ですか? その良いところを、うちでどのように生かせますか?」

と問われているのです。そのため、就職希望先が求めている要素について研究したり、知人にたずねてみたりするなど、しっかりと把握した上で、自分の長所と照らし合わせることが必要となります。

なぜ長所を聞かれるのか

なぜ、面接ではこの質問がよくされるのでしょうか。

それは、採用側は応募者同士の違い(差)を知りたいからです。

特に国家資格を持つ人を対象とした採用の場合、資格を持っていることが前提です。資格の有無だけでは全員の評価に差がつかず、採用側は他のところで応募者同士の違いを見つけなければなりません。そのため、長所を問うケースが多いのです。

全員が資格保有者であり、スタートラインが同じでも、プラスアルファの要素は大きな強みになりえます。採用側の求めているものを長所として持っていることは、まさにそのプラスアルファです。

個人の長所を生かせることは、応募者にとっても、採用側にとっても大きなメリットです。応募者は自分の力を存分に生かせますし、採用側にとってはその活躍が利益に直結します。逆にここでミスマッチが起きると、両者にとって大きなデメリットとなってしまいます。

長所なんてない!と思ったら

では、長所はどのように見つけたらよいのでしょうか。

「長所が見つからない……」
「短所ばかりが見つかる……」

など、長所を見つけることに苦手意識を持っている人は多くいます。

そこで自分の長所を見つける1つの考えかたを紹介します。それは、「2人以上に同じことを言われた」経験です。2人以上によく言われてきた・同じようにほめられた・指摘された、といった記憶はありませんか。良いことでも悪いことでもかまいません。

例えば、明るい、暗い、おしゃべり、真面目……など、学生時代や職場で、そういえばよく言われてきたなというものを思い出してみてください。

良し悪しはさておき、それは自分の特徴といえます。そして、特徴が見つかればあと一歩です。長所と短所は表裏一体。悪い印象のある言葉でも、言い方を変えると、あなた独自でもあるのです。

自分の特徴をどうアピールするか

具体的に短所を長所としてアピールする例をいくつか挙げます。

  • 暗い→落ち着いている
  • おしゃべり→明るく、人と話すことが得意
  • 頑固→こだわりを持って物事を遂行できる
  • 理屈っぽい→物事を論理立てて考えることができる
  • 心配性→慎重に物事を進められる など

このように、言い方やアピールの仕方を少し変えるだけで、短所だと思っていた特徴が、説得力のある長所になります。

まず、よく周りの人から言われていることを思い出してみましょう。1つでも自分の特徴を見つけることができれば、あとは表現の角度を工夫するだけです。そして、そのなかから希望就職先に合ったものを選び、アピールの仕方を考えましょう。

この考え方は、同じくよく聞かれる「短所を教えてください」という質問にも応用できます。前述のとおり長所と短所は表裏一体なので、短所を述べながら効果的な自己PRができます。

たとえば、上で述べた「心配性」が短所の場合、

「私の短所は心配性なところです。何か物事を進める際、正確に行いたいという気持ちが大きくなるあまり、慎重になりすぎるところがあります。そのため、積極的に行動ができるように心がけています」

などといった表現が考えられます。このように伝えることで、自分の短所をしっかりと認識している、という評価が期待できます。

同時に、「この人は心配性なところはあるけれど、物事を慎重に進められる人である。また、短所を直そうという心がけも持っている」と、良い印象をもたせることもできます。

長所も短所も同じく、重要なのは「自分の持っているものが、どれだけ採用側の利益になるのか」をアピールすることです。

自分の特徴を、就職希望先に合った形にして伝える準備をして、自分の強みを生かせる職場への面接に備えましょう!

 

引用・参考文献
1)松村明編.大辞林第三版.三省堂,2006.

(文・構成/こころJOB編集室)


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