認知症|心理士が選ぶ!公認心理師試験で押さえておきたいキーワード

認知症

2022年1月時点で、65歳以上が占める人口の割合は28.8%となり、高齢化の進展に伴い認知症の人への支援がより重要視されています1) 

「認知症=もの忘れ」とイメージされがちですが、記憶障害のみでなく、見当識障害、遂行機能障害なども代表的な症状です。「これまでできていたことができなくなったとき」に認知症を疑うことが重要といわれています。

記憶は「記銘・保持・想起」から構成されます。認知症による記憶障害は、「保持」の障害が問題になるので、ヒントを出しても思い出すことができません。昔体験したことよりも、最近の出来事に関する記憶から障害されます。一方、加齢による記憶の衰えは、「想起」が難しくなります。

見当識障害はまず、時間や季節に関することから始まります。今日が何日かわからず何度も尋ねる、季節に合わない衣服を着るなどが挙げられます。

次に、方向感覚など場所に関する意識が薄くなり、自宅のトイレの位置がわからない、近所のスーパーからの帰り道で迷子になるなどの問題がでてきます。

最後に、人間関係に関する意識が曖昧になり、娘と孫を間違える、亡くなった母親を探すなどの行動が現れやすくなります。

遂行機能障害は、前頭葉の機能低下によって始まります。主に、計画を立てる、組織化する、順序だてる、抽象化する、判断することに難しさが生じます。突然衝動的な行動を取る、順序だてて料理をすることが難しくなる、複数の物を比較して選択できなくなるなどが挙げられます。

予想問題を解いてみよう!

問題:以下の認知症の種類や特徴について、正しいものを2つ選択せよ。
①血管性認知症は、アルツハイマー病とパーキンソン病の特徴をあわせ持つ疾患である。
②「食事の段取りがわからず、準備ができなくなる」「簡単な計算はできないが、特定の専門知識は詳細に覚えている」「何気ない会話の中で突然泣き出す」などの症状は血管性認知症に特有のものである。
③変異型クロイツフェルト・ヤコブ病は梅毒の感染・悪化によって引き起こされる神経難病の1つである。
④新グリーンプランとは、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて策定された認知症施策推進総合戦略である。
⑤アルツハイマー病は、脳内に蓄積された異常タンパク質により神経細胞が破壊され、脳に委縮が生じることが原因とされている。
 

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正答:②・⑤
①✖:アルツハイマー病とパーキンソン病の特徴をあわせ持つ疾患は、レビー小体型認知症。
②〇:実行機能の障害、低下機能と残存機能の差が大きいこと、感情失禁などの症状は、まだら認知症とも呼ばれる血管性認知症の特徴。
③✖:変異型クロイツフェルト・ヤコブ病はプリオンの感染が原因。
④✖:正しくは、「新オレンジプラン」。
⑤〇:アルツハイマー病は、脳内に蓄積されたアミロイドβとタウという異常タンパク質が原因とされている。

 
【引用文献】
1)総務省統計局.人口推計-2022年(令和4年)1月報-.
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202201.pdf(2022年2月25日閲覧).

【参考文献】
・公益社団法人日本看護協会編.認知症ケアガイドブック.東京,照林社,2016,336p.
・東晋二.認知症がわかる本.松崎朝樹監修.東京,メディカル・サイエンスインターナショナル,2020,200p.
・玉野吉範.認知症とその治療法がよくわかる本.東京,アーク出版,2021,256p.
 
(構成・文/国立成育医療研究センター 心理療法士/公認心理師・臨床心理士 後藤結子)
 
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