コミュニティアプローチ|心理士が選ぶ!公認心理師試験で押さえておきたいトレンドキーワード2021

コミュニティアプローチ

コミュニティアプローチとは、自宅や施設などへの訪問による地域支援です。支援者がクライエントの住む自宅や施設、日中過ごしている場所、その地域に出向くアウトリーチ(訪問支援)は、障がい者だけではなく、子どもや高齢者にとっても同じように大切です。

このような日々の暮らしの支援のほかに、コミュニティアプローチには、3つの大きな役割(①危機介入、②コンサルテーション、③地域全体への心理教育)があります。

①危機介入
自傷他害の恐れのあるクライエントや周りの人たちが、その危機的状況から脱出できるよう支援します。

②コンサルテーション
クライエントの家族を含む身近な支援者に対し、クライエントとの関わり方のコツ、工夫したらよくなる点などを助言することです。特に地域支援では、多職種、そして、職場の異なる支援者と一緒にクライエントの支援にあたることが多いです。そのため、専門家間での適切な支援に向けたコンサルテーションが求められています。

③地域への心理教育
たとえば、地域に住んでいる人々に向けて、子どものいじめ問題、児童・高齢者・障がい者虐待、精神疾患や認知症などの正しい知識を伝えられる講演会や学習会を開催することが地域への心理教育にあたります。そのような活動から、地域のメンタルヘルスの向上に寄与します。

予想問題を解いてみよう!

問題:公認心理師が行う地域支援に関する記述として、正しいものを1つ選択せよ。

①クライエントが住む自宅や施設、地域に支援者が出向きサポートを行うことを「アウトリサーチ」という。
②地域包括支援センターには、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャー等が配置されている。その主な業務は、(1)介護予防ケアマネジメント(2)総合相談支援(3)権利擁護(4)包括的・継続的ケアマネジメント支援、である。
③地域包括ケアシステムとは、高齢者と障がい者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、「高齢者と障がい者が住みやすい地域をつくりあげること」をテーマに、住まい・医療・介護・生活支援等を一体で提供できる地域システムである。
④介護保険サービスを受けるために必要な要介護認定の一次判定では、市町村の担当者や委託された相談支援専門員がクライエントの自宅や施設を訪問する。

 

解答を見る

答:②
地域包括支援センターは、高齢者のサポートを目的に、市町村ごとの人口や財源などの状況によって設置されている。そこには、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャー等が配置されている。
「ケアマネジメント(居宅介護支援)」とは、要介護者が居宅サービスを適切に利用できるよう、要介護者の思いや心身の状況、生活環境などを考慮し、サービス計画を作成する。そして、サービス提供事業所等と連絡・調整を行い、利用する施設の紹介などを行ったりすることを指す。
①は、「アウトリサーチ」ではなく「アウトリーチ」。
③は、厳密には、「高齢者と障がい者」ではなく「高齢者」とされている。厚生労働省が超高齢社会に対し、実現を目指している地域社会のあり方である。高齢者の尊厳を保持し、自立生活の支援を目的に、「住み慣れた地域で人生の最後まで過ごせるように」をテーマとしている。住まい・医療・介護・生活支援等を身近な場所で提供できる、その地域の特性に応じてつくりあげていく地域システムである。
④の要介護認定の一次判定では、市町村の担当者や委託されたケアマネジャー(介護支援専門員)が訪問する。「相談支援専門員」が対応するのは主に障がい者。障がいのある人が自立した毎日を送れるように生活全般の相談支援を行う。

 
【参考文献】
1)厚生労働省.要介護認定の仕組みと手順.https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000126240.pdf(2021年5月13日閲覧)
 
(構成・文/社会福祉法人つむぎ福祉会生活支援センターコットン 相談支援担当 臨床心理士・公認心理師・相談支援専門員 永福沙都子)
 
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