公認心理師クイズ(4)心理学・臨床心理学の全体像

Q1.心理学の歴史において以下の選択肢のうち、誤っているものを選択せよ。

A.心理学における最初の実験室はウィルヘルム・ヴント(Wundt, W. M.)によって1879年にライプチヒ大学に設立された
B.心理学における記憶研究は、ヘルマン・エビングハウス(Ebbinghaus, H.)の無意味綴りを用いた系列学習における忘却の研究から始まった
C.ジェローム・ブルーナー(Bruner, J. S.)はゲシュタルト心理学の創設者の一人として知られている
D.臨床心理学という用語は、ライトナー・ウィトマー(Witmer, L.)によって初めて用いられたとされている

A1.回答を見る

Cが正解です。ブルーナーは、裕福な子どもと貧しい子どもでは貨幣の大きさの知覚が異なっていることを明らかにするなど、欲求や動機づけが知覚および認知過程に影響を及ぼすことを示し、ニュールック心理学とよばれる一連の研究動向を代表する研究者として位置づけられています。ゲシュタルト心理学とは、1910年代にドイツで生まれた心理学の学派で、マックス・ウェルトハイマー(Wertheimer,M.)を創始者として位置づけています。ここでいうゲシュタルトとは、要素に還元できない、まとまりのある一つの全体が持つ構造特性を指します。

Q2.心理学という学問についての代表的な説明として、誤っているものを選べ。

A.心理学は行動と心的過程についての科学的研究である
B.心理学の源は紀元前4世紀から5世紀までさかのぼることができる
C.心理学の歴史上、臨床心理学の展開に大きく寄与したものとしては、精神測定法と力動心理学を挙げることができる
D.心理学史において、心理学の過去は短く、歴史は長いと紹介されることがある

A2.回答を見る

Dが正解です。19世紀後半のドイツと、それに続くアメリカを中心とした、相次ぐ実験心理学の研究室の開設以降、それ以前を「長い過去」とよび、実験心理学という形をとった科学的心理学の「短い歴史」のみを学問としての心理学の歴史とする学史観が存在します。

Q3.感覚器官に同一の刺激が持続して与えられると、時間経過に伴ってその刺激に対する感受性が次第に低下することを何と呼ぶか。適切なものを選択せよ。

A.感覚の順応
B.感覚の鈍化
C.感覚遮断
D.感覚効果

A3.回答を見る

Aが正解です。感覚の順応とは、持続的な刺激の呈示により感覚機能の応答性が低下することを意味しています。例えば、視覚における感覚の順応としては、白もしくは黒の表面を持続的に見続けると灰色に見え始めるという、いわゆる明るさの順応があります。

Q4.長期記憶のうち、多くの場合、想起意識を伴わない記憶を何と呼ぶか。適切なものを選べ。

A.手続き記憶
B.感覚記憶
C.短期記憶
D.エピソード記憶期

A4.回答を見る

Aが正答です。長期記憶は宣言的記憶と手続き記憶に大別されます。前者は言語によって説明が可能な、エピソードに関する記憶や知識に関する記憶を指します。それに対して後者は、必ずしも言語によって説明が可能とは限らない、例えば、自転車の乗りかたのような手続きに関する記憶を指しており、こちらは想起意識が伴わない場合が多いです。

Q5.社会的欲求の一つで、この欲求の強い人の行動特性としては、「よく電話をかけたり手紙を書いたりする」「他者にしばしば承認を求める」「友好的状況を好み、アイコンタクトが多い」などが挙げられる。この欲求を何と呼ぶか。

A.親和欲求
B.承認欲求
C.内発的動機
D.達成欲求

A5.回答を見る

Aが正答です。親和欲求(動機)とは、他者と友好的な関係を成立させ、それを維持したいという社会的動機を指します。この欲求の強い人の行動特性としては、よく電話をかけたり手紙を書いたりする、他者にしばしば承認を求める、友好的状況を好み、アイコンタクトが多いなどが挙げられることが多いです。それに対して、承認欲求とは、他者に自分を認めてもらいたい、受け入れてもらいたい、という欲求を指しており、この欲求が強い人の特性として、同調性が高く、説得されやすいこと、自己評価が低いこと、印象操作をよく行うことが知られています。

Q6.児童期において、各成員が、その集団に所属すること自体に喜びと誇りを感じる非公式集団を何と呼ぶか。

A.内集団
B.外集団
C.徒党集団
D.準拠集団

A6.回答を見る

Cが正解です。一般に小学校の中学年ごろになると、閉鎖性が強く、メンバー間でほかの友だちと仲間であるという「われわれ意識」を共有する集団が自発的に形成されることがあります。この集団は、青年期においていわゆる親友をつくるための基礎となるとされています。ギャング・エイジと呼ばれることもあります。

関連記事

本サイトについて

お知らせ

ページ上部へ戻る