公認心理師クイズ(22)精神疾患とその治療

Q1.統合失調症スペクトラム障害に対する説明として不適切なものを選択せよ。

A.0.8%程度の有病率を持つ主要な精神疾患の一つで、10歳代後半〜30歳代に発症する
B.幻覚症状と自我障害を合わせて広義には陰性症状と呼ぶ
C.中心的な治療方法として、環境調整、心理社会的支援・治療が行われる
D.中心的な治療方法として、病態に深く関わるドーパミン系を調整する抗精神病薬投与が行われる

A1.回答を見る

Bが正解です。これは陽性症状の説明です。広義の陰性症状とは、不統合(まとまりのない会話や行動など目標に向けて思考や行動を統合することの障害)、精神運動貧困(感情鈍麻、意欲低下、自発性低下)を指します。

Q2.うつ病の説明として不適切なものを選択せよ。

A.日本でのうつ病の12カ月有病率は1〜2%、生涯有病率は3〜7%である
B.うつ病においては、自殺防止を常に念頭に置く必要がある
C.治療の一つとして、休養を優先した環境調整が行われることがある
D.プライバシーの保護の観点から、身体的治療の詳細の把握は必要ない

A2.回答を見る

Dが正解です。身体疾患(甲状腺機能異常)や薬剤(ステロイドなど)でうつ病が生じることがあるので、身体的治療の詳細の把握、鑑別が必要です。ちなみにうつ病の治療は、休養を優先した環境調整に加えて、心理支援・心理療法、セロトニン系・ノルアドレナリン系を調整する抗うつ薬を中心とした薬物療法などによって行われます。

 

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