第3回公認心理師試験に向けてしておくべきこと

新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大の影響で延期となっていた第3回公認心理師試験の日程が2020年12月20日(日)に決まりました。本記事の作成日(8/24)から数えると、約4カ月後です。

本稿では、残りの日程で受験生がしておくべきことを紹介します。

いまいちど公認心理師試験の出題基準(ブループリント)の確認を!

一般財団法人日本心理研修センターから、第3回公認心理師試験の出題基準ならびにブループリントが公表されています。

ブループリントでは、公認心理師試験出題基準の各大項目の出題割合が示されています。

捨てていた項目がある方は、試験まで時間のあるうちに取り組みましょう。たとえ出題割合が低くても、公認心理師として必須の知識です。学習して無駄になることはありません。

出題割合が高く、したがって覚えれば得点につながる項目は、繰り返し学習して知識を定着させましょう。

出題基準では、出題される内容が大・中・小項目に分類されています。特に小項目では、具体的なキーワードが示されています。まずはこちらに目を通し、キーワードの意味がわかるか、キーワードに関連した知識を想起できるかチェックしましょう。

たとえば「精神疾患」では、

・精神疾患の種類と代表的な症状
・診断基準と診断のために必要な検査
・治療方法
・よく処方される薬剤とその副作用
・精神疾患をもつ患者さんの入院等に関する法律

などが挙げられるでしょう。

精神疾患をもつ患者さんの入院等の措置は、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に記載されています。入退院時の手続きなど、ポイントを押さえておきましょう。

長内優樹先生(合同会社セカンダリー)は、索引から逆引きして勉強する方法を「索引確認法」と名付けています。テキストや参考書の索引をながめ、内容が浮かばないものを集中的に学ぶ勉強法です。

弊社刊行の『公認心理師試験必勝キーワード66』にも、主要キーワード66個、関連キーワード313個を掲載した一覧ページを設けました。どのようなキーワードがあるか、そのキーワードを理解できているか、本書籍の立ち読みページでお確かめください。

インプットだけでなくアウトプット!

覚えた知識が本当に定着しているのかを確認するには、多くの問題にチャレンジしましょう。

過去問題は、日本心理研修センターのホームページに公開されています。

▼第1回

【平成30年11月30日14時】第1回公認心理師試験(平成30年9月9日実施分)合格発表
【平成31年1月31日14時】第1回公認心理師試験(平成30年12月16日実施分)合格発表

▼第2回

 【令和元年9月13日14時】第2回公認心理師試験(令和元年8月4日実施)合格発表

こちらを解く際には、実際のペース配分を把握するため、同じ時間帯で、所要時間を計り、解いてみることをおすすめします。

試験の時間帯、所要時間は下記のとおりです。

 午前 10:00~12:00(120分)
弱視等受験者(1.3倍) 10:00~12:40(160分)
点字等受験者(1.5倍) 10:00~13:00(180分)
午後 13:30~15:30(120分)
弱視等受験者(1.3倍) 13:50~16:30(160分)
点字等受験者(1.5倍) 13:50~16:50(180分)

 

次に、予想問題や模擬試験に挑戦してみましょう。予想問題や模擬試験の良いところは、過去問題、出題基準、試験委員の専門分野、社会の情勢などを徹底的に分析し、その年の試験に焦点を当てた問題で構成されている点です。

これら問題を何度も解き、苦手分野を克服していきましょう。

各社から予想問題や模擬試験が発行、発売されています。問題数・価格・解説の充実さなどから適したものを選びましょう。

 

*弊社発行、発売の予想問題はこちら
公認心理師試験受験対策セミナー2020
増補改訂版 本番さながら!公認心理師試験予想問題200

最後1カ月は、確実に点が取れるトレーニングを!

試験まで約4カ月あり、今は正直、勉強に身が入らないかもしれません。ですが、決して合格率が高い試験とはいえないため、時間に余裕のあるうちから取り組んでおくべきです。

試験対策のラストスパートとして、自身の得意な領域・分野が分かってきたら、「得意なところを徹底的にやる」ことを進めていきましょう。得意な分野からの出題を絶対に間違えないことで、正答率を確実にアップさせます。

ほかにも確実に点を取るために、

・受験者自身が関わっている分野について知識を完璧にする
・主要5分野に関連する法律、政省令等に規定される事項、公の機関の公刊物に目を通しておく(答えはそこに書いてある)
・精神疾患と症状、選択される心理検査・治療、心理検査の内容・対象年齢などをしっかり覚え、うっかりミスを防ぐ

などを行いましょう。

 

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試験当日のペース配分などを意識しておきましょう

受験生の中には、久しぶりに試験を受ける人も少なくないでしょう。

120分で77問を解答するには、単純計算すると1問あたり1.5分。しかし事例問題は読み込む必要があり、同じ時間をかけて解くわけにはいきません。

迷ったら“△”をつけて次の問題に取り掛かり、後でじっくり考えるなど、本番のシミュレーションをしておきましょう。試験はマークシート形式のため、解答欄のズレにも注意が必要です。落ち着いて解答することが大切です。

また、試験本番は冬です。会場によっては暖房が効きすぎる、また感染予防の観点から頻繁に換気され、寒すぎることもあるでしょう。着脱可能な服にするなど、事前にしっかりと計画を立てておきましょう。

現在(8/24)のCOVID-19の感染拡大状況から鑑みると、入口での検温、試験中もマスク着用の可能性があります。マスクを着用することで、脳に酸素がいきわたらなくなり、頭がぼうっとしたりするかもしれません。

過去問題や模試を解いて、合格ラインの点数がとれていたとしても、いつもと違う環境での受験はパフォーマンスに影響を与えます。体調を整えることはもちろん、コロナ禍でのイレギュラーな事態にも焦らない心構えが必要です。

最後に

「こころJOB」がなぜ試験対策を行うのか。それは、社会全体のメンタルヘルスの向上のために心理師の力が必要だと考えているからです。

公認心理師が増え、さまざまな領域での活躍が今よりもっと社会に認められれば、心理職の雇用が増え、社会におけるメンタルヘルス問題への取り組みが改善されると思っています。

皆さまの合格を、心から応援しております。

 


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・受験対策本

『公認心理師試験必勝キーワード66』

『増補改訂版 本番さながら!公認心理師試験予想問題200』

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(文・構成/こころJOB編集室)

 

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