公認心理師クイズ(5)心理学における研究

Q1.学術的な研究分野としての心理学についての説明で誤っているものを選択せよ。

A.心理学は心の仕組みや働きを科学的に研究する学問である
B.心理学は事実やデータに基づいて理論を構築していく実証的方法をとる
C.量的研究は、数量的なデータを扱い、分析や結果の表示も数量的に行われ、仮説検証型研究に向いている
D.質的研究は、数量的なデータを扱い、分析や結果の表示も数量的に行われ、仮説検証型研究に向いている

A1.回答を見る

Dが正解です。質的研究は、数量化されない言語で記述された質的データを重視し、分析や結果の表示も数量的には行わず、言語で記述します。
質的研究は得られたデータの背景、文脈、時間的流れを重視し、データを理解ならびに解釈します。そのため、仮説生成型研究に向いています。仮説生成型研究とは、文字通り仮説をつくるための研究であり、導き出された仮説は、その後、主に量的なデータによって仮説検証型の研究を実施し、検証されることが望まれます。

Q2.ノンパラメトリック検定に分類できる手法を選択せよ。

A.分散分析
B.重回帰分析
C.t検定
D.χ2(カイ二乗)検定

A2.回答を見る

Dが正答です。母集団分布に関して特定の確率分布を仮定しないで行われる検定のことをノンパラメトリック検定と呼びます。質的変数に対して適用されることが多いです。代表的な方法として、χ2検定、マン・ホイットニーのU検定、ウィルコクソンの符号検定、クラスカル・ウォリス検定などがあります。

Q3.尺度水準の説明として正しいものを選択せよ。

A.間隔尺度は測定値間で加減乗除ができる
B.比率尺度は測定値間で加減乗除ができない
C.比率尺度は絶対的原点を持ち、測定値間で加減乗除が可能である
D.名義尺度は量的変数である

A3.回答を見る

Cが正答です。比率尺度は絶対的原点0を有し、測定値間で加減乗除が可能です。例えば、身長や体重などの多くの物理的測定値が該当し、始点が0に決まっているものを指しています。
間隔尺度との相違は絶対的原点0を有するか否かであり、原点を任意に定められる間隔尺度は、倍数や比を扱うことができません。間隔尺度の例として、摂氏、華氏による温度や西暦年が挙げられます。目盛りの間隔は等しいですが、始点が絶対的な基準で決まっていません。

Q4.統計的仮説検定の説明として正しいものを選択せよ。

A.統計的仮説検定における仮説とは対立仮説のことである
B.統計的仮説検定における仮説とは帰無仮説のことである
C.統計的仮説検定とはベイズ統計を含む
D.統計的仮説検定ではp値を使用しない

A4.回答を見る

Bが正解です。統計的仮説検定とは統計的に帰無仮説の成否を判断するものです。帰無仮説とは、統計的仮説検定において最初に設定される、差がない・効果がないという本来主張したい仮説と反対の仮説です。例えば、標本において、小学生と中学生で主観的幸福感の平均値に差があったとしても、母集団では差はないと仮説を立てて、その成否を統計的に確かめます。

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